高浜バスシェルター改修工事 その他|石川県

改修して長く使い続けるために

【大切に使い続けるために】
定期的なメンテナンスがうまくいかず老朽化したバスターミナルの改修工事です。最初の設計に大きな問題を抱えており、雨漏りが原因で鉄骨材が大きく錆びてしまい根本的な改修が必要でした。
また力学上に無理がある構造を採用していて(構造計算を行っておらず)耐震性に大きな不安要素を持っていました。

そこで、私たちは設計開始段階で建替えも含めた各種改修メニューを用意し、コスト比較とメリットデメリットをまとめた資料を準備し自治体と方針決定の対話をさせて頂きました。


【私達の提案・設計】
一般的に手に入る(市場に出回っている)安価な鉄骨材(LアングルとカットT材)と折板のみを使って設計する事にこだわりました。
同じ部材の繰り返しによって成り立つ架構形式を採用する事によって施工性の確保、工期の短縮、鋼材高騰への対応へ有効だと判断したからです。

自社の構造設計室が立体モデルによって解析した結果をすぐに設計に反映させ問題を洗い出し、また構造にフィードバックを返しながら最適な架構形式を求めるやりとりは、とてもスピーディで楽しい経験でした。意匠と構造が同じ事務所内で協働する利点を大きく活かせた案件だったと思います。





設計
改修設計
所在地
石川県志賀町 
用途
バスターミナル
竣工年
2022年
構造
鉄骨造
構造計算
許容応力度計算(立体フレーム解析)
設計担当
(株)田淵建築設計事務所
意匠設計室
構造設計
(株)田淵建築設計事務所
宮下 昌士
施工
南建設

(竣工写真 鶴見哲也)
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